CDなどSOSのアウトプット

■3rd Full Album "In Walked Cats"

Jacket of In Walked Cats
  1. In Walked Cat's
  2. 秋の夜長にワルツをカッパと
  3. Bluestocking
  4. Afternoon tea in Tunisia
  5. Old Fantasia
  6. IQ69
  7. Afternoon tea in Rio -Estrus of cats- (Bonus)

ようこそ、今宵限りのマヨヒガへ

これ、7曲一日で録ったんですよ。よくやったもんです。

現在以下の同人ショップ様にて絶賛発売中。

メロンブックス様  とらのあな様  D-STAGE様  あきばお〜様  アリスブックス様

まずは1曲目タイトルチューンのIn Walked Cat's(原曲は「天空のグリニッジ」)。元ネタは、セロニアスモンク作曲のIn Walked Budですね。意味は、(天才ジャズメンの)バド(パウエル)が(店に)入ってきた(ザワザワ)ってところだと思います。で、その曲をビブラホン奏者のミルトジャクソンがアレンジしたのが、このSOSバージョンのリファレンス。というかそのまんまです(笑)。でもそのまんまできるだけでも大したもんですわ。この曲にこのコード進行があうことを発見した団長の慧眼ですね。熱量高し。

2曲目はサンダースくんアレンジの、秋の夜長にワルツをカッパと(原曲は「芥川龍之介の河童」)。最初のタイトルは、「カッパ(仮)」でした(笑)。珍しく3拍子。録り終わった後に舟さんが、「いいね、河童感が出てる!」とご機嫌でした。小骨さんのミキシングも水の中できこえてくるような河童感出てますね。ぼくは、小島功先生描く黄桜のエッチな河童が水の中をエッチに泳ぎ回るところを想像しながら弾いていましたよ。ところで芥川龍之介の河童ってくらーい小説だったですね。確か「将来に対するぼんやりとした不安」とかなんとか。

3曲目はBluestocking(原曲「ラクトガール〜少女密室」)。昔イギリスで文学少女は青色の靴下(bluestocking)を履いていたそうです。団長がそう言ってるんだから間違いない。イントロは、ジャズのスタンダード曲candyをそのまま弾いてますね。団長が弾けって言ったんだからしょうがない。で、その結果アドリブラインはサンダースくんもぼくもcandyのメロディに引っ張られたものになってますね(笑)。

4曲目はafternoon tea in Tunisia(原曲「上海紅茶館」)。これは初期メンバーのSOSでもやってて、そのときのタイトルはafternoon tea in Shanghai。で、暑っぽいアレンジになったので場所をチュニジアに移動したわけです。ピアノでシーケンスフレーズをずーっと鳴らすことに執念を燃やしてアレンジしました。ラテンテクノ、略してラテクノと呼んでください。ミックスのサウンドは小骨さんに無理言って(この曲に限らず全曲無理言いまくりなんですけど)、「モノラル録音をあらっぽく疑似ステレオ化したもの」にしてもらいました。

5曲目は、問題作old fantasia(原曲「遠野幻想物語」)。SOSではじめて舟囲いさんがアレンジを主導した曲です。アレンジといっても普通の譜面で指示するのではなく、図形譜(現代音楽でそういうのがあるんですよ)で指示をするところが常人とは違うところで、せっかくなのでそれもここに紹介しておきましょう(下図参照)。「2001年宇宙の旅」級の壮大な世界観と「NHKにようこそ」級の引きこもり感が背景に隠されていることをどうかご理解ください。

舟さんによるOld Fantasia図形譜

Jacket of In Walked Cats

本編最後の曲はIQ69(原曲「ヴォヤージュ1969」)。こんな馬鹿ッぱやの曲なのに、ぼくが、ソロを書き符で複雑なことをしようとしたものだから、何度もテイクを重ねる羽目になってしまいました。みなさまご迷惑をおかけしました。録り終えたときには尻小玉を抜かれた状態になりました。

ボーナストラックはafternoon tea in Tunisiaにボーカルを重ねたafternoon tea in Rio、すなわちリオのカーニバル。以上の6曲を取り終えて、まだ時間的余裕があった(!)のでやっちゃいましょうということで、録音に立ち会っていた鯛の小骨さんまでまきこんで、みんなで肩組んで一本のマイク録りました。その光景は異様の一言に尽きましたが、ぼくはこれで、今回のアルバムは勝つると思いました。さあ、皆さんもご一緒にどうぞ。

Afternoon Tea in Rio 作詞パ@長

※ラーラ、ラーラーラ、ララララー

ラーラ、ラーラーラ、ラー

ラーラ、ラーラーラ、ラーラーラーラー

ララー、ラララーラーラ、ララララー

※繰り返し

ラー、ラーラー、ラーラー、

ラーラーラー、ラーラー、ラーラー、

ラーララ、ララララ、ラララララー

ララララ、ララララ、ラララララー

ラーララ、ララララ、ラララララー

ララララ、ララララ、ララララー

※繰り返し

 あと、ジャケットも今回豪華っすよね。なんと見開き3ページ。ジャケット裏面、ケース裏面もすべて違うデザイン。ピアノの上にボーカリストが寝そべるというのは映画ファビュラスベイカーボーイズの1シーンですね。SOSの極めてブラック企業な注文に快く答えてくださった淡夢さん、ありがとうございます。団長の超観念的なラフ画から完成に至るまでの変遷は、youtubeニコ動のアルバムサンプラーのバックで紹介していますので、是非ご覧ください。ほんますごいテイク数を淡夢さんに重ねさせてますわ。また初のライナーノーツも掲載されております。筆は鯛の小骨さんによるものです。こちらも読み応え満点。

 なおCD帯にある煽り文句「にゃーんとなくイイ感じ」が確定するまでに以下の過程を経たことをご報告しておきます。まず「帯会議をニコ生する会」を放送し、そのときご来場いただいたはてにゃんさんのプラン「ようこそ今宵限りのマヨヒガへ」が満場一致で採用されました。しかしその後メンバー以外のプランが採用されることは承服できかねる、という舟さんのちゃぶ台返し緊急動議が発令されたことにより、超法規的措置がとられ再度帯策定会議がメンバー内で開催され、無記名投票決戦の末、選出されたのが「にゃーんとなくイイ感じ」でした(笑)。実に人間味あふれる顛末ですね。

 ちなみに、このときのボツ案にも「ピアノの上に乗ってはいけません」「SOSWING」などよいものがありますが、これらはいずれ別の機会で紹介されることでしょう。

解説 パ@長

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